「こーんにーちわ!!」と、突然やって家に来たと久しぶりに外に出かけた。家に来るなら言って、って何回言っても前触れなしに来る。骸様や犬がニヤニヤするのが気に食わない。 今日もそんな風にうちに来て、「映画が見たいよ千種」とかいうから映画を見に行った。俺にとってはかなりめんどいことだったけど、まあが喜ぶなら良いか、って思ってついて行った。 ふたりで見た映画はにしては珍しく(・・・)趣味の良い落ち着いた感じのラブストーリーだった。話題の作品だけあって確かに結構面白い。こっそり涙を拭くに小さく笑ってしまった。 「(・・・・・・・・・・)」 「(・・・・・・・・・・)」 そこまでは良かった。今の俺の状況を説明すると、が隣で爆睡してて、(それは良くある事だから良いんだけど)凄まじい勢いでこっちによっかかってきてる。それも別に重いわけじゃないし嫌な気分がする訳じゃない、どっちかっていえばその逆の感情が頭の中を占めている。 「(起きない・・・)」 「(次降りるんだけどな)」 「(でもすごい気持ちよさそうに寝てるしな)」 「(なにこの子すごい良い匂いがするんだけど)」 「(なんでこんなにシャンプーの匂いがするんだろう)」 「(やっぱり、女の事は男の俺にはわからない)」 そんなことを考えてるうちに電車は終点についてしまった。車掌の男が近づいてきて、「降りてもらえますか?」って訊いてくる。無理に決まってるだろ、はほんとにぐっすり眠ってしまって起きそうにないじゃないか。でも降りないわけにもいかないし、起こすか・・・ 「、起きて」 「・・・・・・・・ん?」 「終点だから、いっかい降りよう」 「んー」 はうっすらと目を開けて周りを確認しているようだった。きっと視界には電車と車掌と、俺。 「ここ、どこ」 「だから終点」 そういっての手を引いて半分無理矢理立たせた。「おわわっ」ってが俺にぶつかって、でも俺は倒れる事無くを受け止めて、そのまま外に出た。 「・・・・・・え、乗り過ごしちゃったかんじ?!」 「・・・そう」 「ごめん千種わたしあんまりにも爆睡しちゃって・・・!!」 「うん、涎たれてたよ」 「えええマジ???!!」 「・・・・・・・・・・・嘘」 そういったら、無言でに叩かれた(帽子曲がるからやめろっていってるのに)「アホちくさー」っていうから「寝すぎだよ」って言ったら「だってなんか真剣に見てたら疲れちゃったんだもーん!」って言う。 「子供見たいだね」 「うるっさいなーどうせまだまだガキですよ」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 話は最後まで聞いて欲しいと思う、俺は『子供みたいだね、素直なところが』って褒めようとしてたのに。もう絶対言わないから。俺は、本当に子供みたいにいちいち新鮮な反応を見せるが可愛くて好きなんだ、ってことを知らない間に自覚した。 無意識のうちの自覚 (、映画みながら泣いてたよね) ((ば、バレてたの??!!)) Thanks for corabo!! 061025 Written by RinKaren |
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