おまけおまけ




「ねぇ、
「なに?」
「今日買ってきてくれたケーキのお店ってどこの?」
「うんとね、商店街のとこのラ・ナミモリーヌってお店のだよ!」
「ふーん。あのお店たしかショートケーキがおいしいって評判だったよね。」
「うん!恭弥よく知ってるね!私あそこのショートケーキ大好きなの!」
「そうなの?で、今日はなんで買ってきてないの?」
「新作がでてて、そっちがちょっと魅力的だったからっていうのと・・・。」
「と?」
「うーあーむ、っ。う、うん。」
「・・・・。(何でそこで赤くなるの)」
「えと、えーとですね。」
「うん。」
「きょ、恭弥のために持っていくものだったから、恭弥の好きそうなものを買う、つ、もりだった、からです。はい。」
「・・・・・・。」


なんなんだこれ。好きなもの我慢してまで、僕のためにケーキを買ってきたとか。べつに、僕だってラ・ナミモリーヌ のショートケーキ好きだからそれでいいのに。しかも、好きそうなものって言うかちょっと高めのケーキだよねこれ。 が魅力的だったっていうパッションフルーツとカシスのムースとベルギーチョコレートのガトーショコラ、無花果 のタルト、レモンチーズケーキ、ショコラ・ティ・クレーム。(チョコ多いな。)笑っちゃうね。どうして、そんなに僕に尽く してくれるの。僕だって出来る限りに尽くしてあげたいのに。負けちゃうな。


「・・・、隣においで。」
「ふぉご!(むせた)」
「大丈夫?」
「(コクコク)(だ、誰のせいだ!)」
「ご褒美あげるよ。」
「へ?なにくれるの?」
「目、閉じてごらん」







君の赤い顔が紅茶に映る








くだらないおまけだぜ!京子ちゃんとハルも好きらしいよ。ラ・ナミモリーヌ。(お前は友達なのかよ
倖 燗拿20061228